ドライアイの原因と治療法

Q.コンタクトしてなくてもドライアイになりますか?

最近ドライアイというのをよく聞きます。視力もよくコンタクトレンズも使用していませんが、オフィス内は乾燥しがちです。ドライアイになることはありますか?

A.ドライアイは目の表面に傷ができる病気です
<ドライアイとは>

ドライアイとは、いろいろな原因によって涙の量が少なくなったり、本来持っている涙の働きが悪くなったりすることによって、目の表面に傷ができてしまう病気です。

<ドライアイの原因>

ドライアイの原因は不明の場合も多いのですが、1)年を取って涙が減る、2)シェーグレン症候群(唾液も減る病気)、3)慢性関節リウマチなどの膠原病、4)糖尿病などが代表的原因です。その他、パソコンなどを長時間使用することでまばたきが減ったり、コンタクトレンズを長時間使用することも影響します。エアコンの風が直接目に当たるのも悪いようです。

<ドライアイの症状>

ドライアイの症状は、目の乾き、ゴロゴロ感、熱感、充血、目が重い、はれぼったい、目の疲れなどがあります。朝方調子の悪い人もいれば(夜の間は涙が出ません)、夕方充血したり、目が疲れてシバシバしたりする人もいます。夏場の冷房、冬場の暖房(いずれも湿度が低下します)で悪化しますし、湿度の高い梅雨や、入浴で改善します。

<ドライアイの診断>

ドライアイの診断は、まず涙の量が正常かどうか、涙の分泌量を測定します(シルマーテスト、綿糸法など)。

これで測定できるのは涙の「基礎分泌量」です。眼科で診察すれば5分程度で終わる簡単な検査です。眼科では更に黒目(角膜)の表面に傷がないかなどの検査も行います。

<涙のよく出るドライアイ>

涙のよく出るドライアイもあります。本人は「涙が出て困る」と訴えますが、上記検査をしてみると涙の「基礎分泌量」は減少していることがあります。これもドライアイの一種で、基礎分泌が減っているために角膜表面が傷つきやすくなり、痛みのため反射性分泌で涙があふれるわけです。人の目の涙には、普段の涙(基礎分泌)と、刺激があるときの涙(反射性分泌)が有ることになります。

<ドライアイの治療>

ドライアイの治療の基本は、人工涙液の点眼で涙を補ったり、点眼の保湿成分(ヒアレインなど)で潤いを保ったりする治療です。ただ、防腐剤が目に悪いこともあるので、人によっては防腐剤のない点眼を選ぶ場合もあります。

それでも症状が改善されない場合は、涙点(瞼の鼻側の上下にあり、鼻から喉に通じています)をシリコンプラグで塞いだり、縫い合わせたりする治療もあります。

その他の治療法として、乾燥を防ぐ眼鏡をかけたり、加湿器を置いたり、パソコン作業でできるだけまばたきをしたり、コンピュータ画面を下向きに眺める等の方法があります。

<眼科医を受診>

いずれにしても上記症状のある方は、自己判断せず早めに眼科医を受診して、検査の上、必要なら治療を開始するとよいと思います。

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