腰痛予防の心がけ

腰痛を訴える患者さんは非常に多く、一般病院の整形外科外来患者さんの15~20%が腰痛の患者さんであるとも言われています。

一言で腰痛と言ってもその原因は実に様々で、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、脊椎分離症、脊柱管狭窄症など骨や筋肉に異常のある整形外科的疾患の他に1割程度は消化器や泌尿器疾患、婦人科系疾患など内臓疾患に関連するものが含まれ要注意です。更に重症度についても、手術が必要なものから数日の安静で治ってしまう軽症の物まで色々です。自己判断で腰痛体操などを行うとかえって悪化させてしまうことにもなりかねませんので、まずは原因をはっきりさせることが大切です。

腰痛は、二本足歩行により腰に負担のかかってしまう人間の宿命とも言われますが、同時に慢性的な運動不足による現代病であるとも言われています。日常生活の中であまり体を激しく動かさなくてもよくなったことが、体力を低下させたり、体を支えている筋肉を衰えさせ、構造上の弱点である腰の部分に必要以上に負担をかけ異常をきたしてしまうわけです。

腰痛は慢性の不眠症や睡眠不足、疲労、体調不良、または精神的なストレスにより影響を受けることも多くあり、こういった場合は原因の特定が困難になることもあります。実際のところ、一般の整形外科外来を受診する腰痛の患者さんの50%が“原因がよくわからない漠然とした腰痛”であると考えられています。つまり、これだけ腰痛になりやすい生活環境の中では、日頃からの腰痛予防に対する心がけが大切で、なるべく腰部に負担が集中しないように、姿勢や歩き方などの動作に気を配る必要があります。

例えば、重いものを持ち上げるときは、膝を曲げてしっかりとしゃがみこみ、脚の力で持ち上げるようにしたり、睡眠時は腰にかかる負担が大きい仰向けやうつぶせの姿勢を避け、横向きで膝を曲げた状態、もしくは仰向けでもひざが曲がるように膝下にクッションや枕をおいた姿勢にするなどです。長時間座る椅子やベッドを腰痛予防の視点から選ぶ(椅子は堅めのシートと背もたれがあること。膝と腰をそれぞれ90度に曲げたとき足の裏が床にしっかりつく高さであること。ベッドは堅めの物を選ぶこと等)こともポイントです。

そして痛みを発生させないために体を支えている筋肉を鍛えたり筋肉の緊張をほぐしてリラックスさせた状態を保つことが大切です。

腰痛を発症してしまったら、整形外科的な腰痛であれば安静が第一で(消炎鎮痛剤の内服も有効)通常は2,3日で改善するはずです。ギックリ腰のような急性腰痛は、立って歩くのも困難なほどの痛みを伴いますので、足のしびれ・筋力低下や排尿障害など腰痛以外の随伴症状がなければまずは安静を保ち、悪化を認めなければ急性期を過ぎてからの精密検査でもよいでしょう。冷や汗や息苦しさを伴うような激痛や発熱を伴うような場合は内臓疾患の可能性があるため、すみやかに受診する必要があります。

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