お酒と肝臓の病気の関連性

1.お酒はどのくらい飲める

Q.お酒をどのくらい飲めば肝臓の病気になりますか?肝臓の働きを助ける食べ物はありますか?

A.飲んだお酒は肝臓の解毒作用で分解されます。肝臓のアルコール処理能力は1時間あたり日本酒40mlまでが限界で、それ以上飲めば肝臓の処理能力を超えたアルコールが血液中を循環し酩酊状態になります。

1日3合以上のむ人を常習飲酒家といい肝臓の病気になりやすくなります。GOT、GPT、γGTPが上昇し、禁酒により正常化します。常習飲酒家ではアルコール性脂肪肝→肝線維症→肝硬変と進行し、男性で1トンのアルコールを飲み終えた頃には半数以上は肝硬変になっているといわれています。

女性はアルコールによって肝臓を壊しやすくアルコール300〜500kg飲んだところで肝硬変になる危険があります。

肝臓の働きを助ける食品として蛋白質やビタミンを多く含む食品があげられます。具体的には、
・蛋白質食品:卵、牛乳、鶏肉ささみ、白身魚、豆腐、納豆
・ビタミン食品として
 ビタミンA:ヤツメウナギ、鶏・豚・牛レバー、パセリ、人参、卵黄、ニラ
 ビタミンB1:小麦胚芽、豚肉、ウナギ、ゴマ、落花生
 ビタミンB2:ヤツメウナギ、牛・鶏レバー、干し椎茸、スキムミルク
 ビタミンB12:牡蠣、豚レバー、にしん
 ビタミンC:パセリ、ブロッコリー、ピーマン、いちご
 ビタミンE:大豆、たらこ、ゴマ油、大豆油
 葉酸:大豆、ほうれん草、ジャガイモ、海老
があります。お酒を飲むときはこのような食品をつまみに適量を飲むと良いでしょう。ほろ酔い加減の酒量として1合程度の飲酒をお勧めします。

日本人のアルコール消費量は年々増え過去25年間に2倍になっています。肝臓の働きを助ける食品を食べているからといって飲み過ぎないように注意したいものです。

2.お酒を飲まないのに肝臓が悪い!?

Q.お酒はほとんど飲まないのに健康診断で肝臓の数値が高いと言われました。お酒以外に肝臓に負担をかける生活はどんなものですか?

A.健康診断で肝臓の数値が高くなる原因として、最近増えているのは脂肪肝です。

しかし、肝臓の数値が高い人の中にウィルス性肝炎の人が隠れています。治療方法も将来の予後も違いますから、お酒のせいと素人判断で放置せずに、健康診断で肝臓の数値が引っかかった場合は改めて医師の診察を受けることが重要です。

また、「正常値よりほんの少し上だから心配ない」ということはありえません。正常値を少しでも上回っていれば将来肝硬変や肝臓癌になる病気を否定するために医師の診察を受けるべきです。

お酒以外に肝臓を悪くする場合を以下に述べます。

日常生活上一番気をつけていただきたいことは薬剤過剰摂取で、効果のある薬は副作用もありますから、あれこれ薬を飲まないことです。殆どの薬は肝臓で分解されます。薬が効かないからと説明書で指定されている量より多く飲んで肝機能を悪化させる人がいます。市販の風邪薬の中には多量に飲むと生命を脅かす劇症肝炎を起こすものもあります。
何種類も薬を併用することによって副作用が強まることがあります。持病があって薬を常用している人は主治医以外の医師から処方された内服薬や市販薬には注意する必要があり、主治医に確認してから内服した方がよいでしょう。

また、工場などで使用される有機溶剤の中には肝臓を障害する物があります。職場で有機溶剤を使う人は、使用する有機溶剤の有害性を理解し、産業医とともに排気装置の設置や作業手順の指導を受けてください。

食事の注意として、ビタミンA過剰摂取、飢餓状態、長期の栄養過多は肝臓を悪くします。また、川魚や川蟹を生のまま食べたり、東南アジアなどで火の通っていないものを食べたり生水を飲むことによって急性肝炎や肝臓の寄生虫疾患にかかることがあります。

B型肝炎ウィルスは性行為で感染することから抗体のない人は不特定多数の人と性行為を持ったり風俗業への出入りは注意が必要です。この場合はAIDSも心配になりますが...。
刺青によってC型肝炎ウィルスに感染することが知られています。

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