朝起きても疲れが残っているとき

“朝起きても疲れが残っている”“何かとだるい”…・こんな風にぼやく人はまわりに案外多いようです。皆様は大丈夫ですか。

内臓の障害

原因はいくつか考えられます。一番に挙げられるのが”内臓の障害”によるものです。これらは診察と血液検査や尿検査を受けることによって比較的すぐ診断をつけることができます。

問題になるのはその他の原因です。

生活習慣の見直し

まず病気の存在を気にする前に、生活習慣を見直してみましょう。

ストレスの多い仕事を抱え、朝食、昼食は不規則、遅い夕食で暴飲暴食したあとは帰宅して寝るだけ。食べた物が消化し終わらない内にとる睡眠は浅く、従って目覚めた朝は食欲もなくボーっとしたまま、また通勤。…・・このような不自然なサイクルを続けていると、体が疲れを感じやすくなってしまうのは当然です。

早寝早起き、できる限り一定の時間に摂る腹八分の食事、そしてなるべく歩くこと。健康な方であればこんな基本的なことを守るだけでかなり体調がよくなるはずです。

ミネラルやビタミンの不足

また、病的まではいかなくとも、本来身体にある“疲れを排除するサイクル”を取り戻すビタミンやミネラルの不足も疲れやすさの原因になることがあります。例えばビタミンB群やマグネシウムなどは、食事から摂った栄養分をくまなく細胞に行き渡らせ、エネルギーを効率よく利用させる働きを持ちます。逆に不足すると、血液中の糖質や脂質が効率よくエネルギー源として使われることができずに疲労感や脱力感が現れます。

体内の疲労物質である乳酸もビタミン補給により処理することが可能です。体内でエネルギーが燃焼した時の燃えかすとしてできる乳酸は、通常分解されてしまい蓄積してしまうことはないのですが、体を十分に休ませるひまもないような状態が続くと蓄積する一方で、それが慢性的な疲労として出てくることがあります。乳酸を速やかに分解して処理する働きがあるのがビタミンB1やナイアシン、ビタミンCです。

ビタミンの働きとストレスの関係も見逃せません。過度のストレスにより、エネルギー代謝や乳酸の処理に関わるビタミンB群や、抗ストレス作用のあるビタミンCがストレスから体を守ろうとしてどんどん消費されてしまいます。その結果体内のビタミン不足が生じ、エネルギー代謝や乳酸の処理ができなくなって疲れやすくなります。疲れやすさには、ビタミンB群やビタミンC、マグネシウムの補給が効果的です。

仮面うつ病や疲労症候群

病的な疲れやすさであるのに、なかなか診断にたどりつかずに厄介であるのが仮面うつ病や慢性疲労症候群などです。仮面うつ病は軽症のうつ病とも言えますが、落ち込みなどの精神症状が目立たずに、だるさや全身症状が前面に出てしまいます。診断さえつけばある一定期間クスリを服用することにより全快します。

慢性疲労症候群はいまのところはっきり原因は特定されていませんが、ウィルス感染や免疫・内分泌・代謝異常、心身症などが重なり合って起こると考えられています。健康な人に突然、原因不明の強い倦怠感・微熱・頭痛・脱力感・思考力の障害・うつ気分などが起こり、この状態が長期間続いて健全な社会生活が送れなくなるというものです。

ご自分の疲労度が、病的な程強い物であるか(それとも生活習慣のゆがみであるのか)、他の症状を伴っているか、などは大切な疲労度のチェックになります。生活習慣のゆがみであるなら、それが“病的な疲労”にならないうちに改善するのが得策です。

疲労は警告アラーム

原因は様々ではありますが、“疲労”は身体が発する警告アラームであることは間違いありません。

皆様もお忙しい毎日だとは思いますが時々はご自分の疲労度をチェックして健康維持に役立てて下さい。

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