眼精疲労の原因と予防法
眼精疲労とは
長時間目を使うことにより目やその周りに疲れや違和感を認めることを眼精疲労といいます。私達の目は近くを見たり遠くを見たりするときは眼の中にある水晶体の厚みを調節して自然にピントを合わせているのですが、その時間が長くなると眼に負担がかかり、ショボショボしたり痛みを感じたりといった症状がでるのです。健康な人でも、眼を酷使する作業により眼の疲れを認めることがありますが、一定の休息をとっても頭痛や吐き気などの疲労症状が残り、蓄積されていくのが眼精疲労です。
眼精疲労の原因
眼精疲労の原因は大きく分けて視器要因(眼の異常による)、環境要因、心的要因の三つに分けられます。例えば視器要因には、老眼や遠視、ドライアイ、結膜炎、白内障、緑内障といった眼の病気、斜視や寄り目ができない輻輳障害といった眼をとりまく筋肉の働きの異状なども挙げられます。
環境要因では、最近職場や家庭において急激に普及したコンピューター化も挙げられます。いわゆるVDT(Visual Display Terminals)による障害と呼ばれるものです。VDTとは画面とキーボードを供えたシステム自体を意味しますが、コンピューターなどを毎日のように長時間使い、ディスプレーの注視やキーボードでの作業などにより、眼、腕や肩へかかる負担が問題になっているのです。
症状としては、眼が疲れる、しょぼしょぼする、ちかちかする、かすむなどの他に肩が凝る、頭痛、くびがはるなどが挙げられます。また、照明などの作業環境やストレスなどの心的要因が加わわることでも症状は悪化します。こういった一連の身体的心理的症状をテクノストレスとも呼んでいます。
眼精疲労の予防のために
目をつかれさせるような作業はなるべく避ける、という当たり前のことが基本となりますが、目に合っていないめがねやコンタクトレンズの使用を改めることで症状が改善されることも少なくありません。
特に40歳を過ぎて老眼の傾向が見られる場合、近くを見る時と遠くを見るときの眼鏡を使い分けないと眼精疲労の原因となります。
VDT作業をしている方には次の注意が必要です。
- 画面をまばたきせずに注視しない。意識的にまばたきを増やし目の乾燥を防ぐ。
- 30分ごとに5分から10分の休憩が理想的。例えば画面をみなくてもよい仕事に切り替えることも一案。
- 照明の明かりが直接目に当たらないようにする。また画面からの光の反射がないように画面の角度を変える。
- ちらつきの激しい画面は使わない。
- 市販のOAフィルターの利用も有効。(外光反射率1%以下の物を。)
目の疲れに効く体操
目から約30㎝の距離に両人差し指二本を5㎝の間隔で立て、左右の指が視界の中で一つに融合するようにみつめ、それを10秒持続させる。
(眼球の運動)左右上下斜めと動かし、左回り右回りと一周させる。
同時に首と肩も前後左右に曲げたりぐるぐる回す運動を加える。
目の疲れを防ぐ食べ物
ビタミンA:眼精疲労やドライアイを予防します。(レバー、うなぎ、緑黄色野菜、バターなど)
ビタミンB群:目の粘膜組織を正常に保ち、眼の疲労をとる働きもあります。(レバー、うなぎ、豚肉、牡蠣、サバ、イワシ、ビール酵母食品など)
ビタミンC:眼の毛細血管を丈夫にしたり水晶体の透明度を保つ働きがあります。(イチゴ、キウイ、オレンジ、ブロッコリーなど)
他にも亜鉛やコンドロイチン硫酸、ブルーベリーに含まれるアントシアニンといった成分が眼を保護する作用を持つとして注目されています。
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