リウマチの痛みを食事で改善できるか?

Q.病院の治療以外に食事などでリウマチの痛みを改善できないか?

リウマチで膝の痛い母は外出にも消極的です。病院の治療以外に食事などでも改善することはできますか?

A.II型コラーゲンが利くとされていますが必ず医師と相談してください
自分の軟骨を攻撃してしまうリウマチ

慢性関節リウマチの患者は全国で70万人と言われています。この病気にかかると、関節の軟骨を外から体に侵入してきた敵(異物)と間違えて攻撃してしまうため、全身の関節が腫れてきます。

最近、リウマチの軟骨を攻撃する作用の強さは白血球の血液型(HLA)と関係している事がわかってきました。リウマチ患者の場合、HLA-DRB1*0405(以下、0405)という型の人が6割近くいるのに健康な人でこの遺伝子を持った人は3割に満たないからです。

II型コラーゲンが身代わりになる

リウマチが軟骨のどの成分を攻撃しているかは、はっきりしていませんが、関節の軟骨だけを攻撃するのだから軟骨にしか存在しないタンパク質であるII型コラーゲンが怪しいという説があります。また、II型コラーゲンはリウマチ患者に多い0405というHLAと結びつき易い事もわかってきました。「それならば、0405型のリウマチ患者ではⅡ型コラーゲンを食べれば、自分の軟骨を攻撃せず、口から来たII型コラーゲンばかりを攻撃するようになるのでは?」という身代わり療法が考えだされました。

1993年、サイエンスという雑誌でトレンザム博士がはじめてII型コラーゲンをリウマチ患者に食べさせて効果を実証し話題になりました。リウマチ学で最も権威のある雑誌アースライティスアンドリュウマティズムの2001年8月号でデリー先生らがリウマチによく似た関節炎を持ったネズミの鼻からII型コラーゲンを投与すると関節炎が治ったと報告しています。

国内では2001年3月号の日本臨床リウマチ学会誌という雑誌に掲載した論文があります。その内容はリウマチの薬と一緒に100mgのII型コラーゲンを含む凍結乾燥鶏軟骨スープを3ヵ月間併用投与した患者60例人では、薬だけで治療した患者44人に比べて、3ヶ月治療後の関節痛の訴えが統計学的にも大変良くなったという結果でした。

必ず医師と相談

この食事療法は薬と違って副作用もなく安全ですが、このスープだけでリウマチが治るわけではありません。

必ずリウマチ専門医と相談しながらこのスープを試して下さい。当院ではHLA検査結果等によってはこのスープをお勧めしない患者さんもいます。また、一般に市販されているコラーゲン食品は殆どが動物の骨や皮から取ったII型コラーゲンですので、はっきりII型コラーゲンと表示されたスープを試して下さい。

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