免疫で肝臓が悪いとは?

Q.免疫による肝硬変とは?

姉はお酒も飲まないのに肝硬変と診断されました。ウィルス性肝炎ではなく免疫のせいと言われました。どういうものですか?治りますか?

A.特殊な肝硬変として自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変による肝硬があります。

肝炎などで肝臓が強く障害された結果、肝臓が硬くなった状態を肝硬変と言います。肝硬変になると肝機能が低下し、元の健常肝には戻りません。肝臓の表面がでこぼこになります。

肝硬変の原因は7割の人がウィルスで3割の人がアルコールです。つまり、お酒によらない肝硬変が7割です。ウィルスが原因の人の9割がC型肝炎ウィルスによるものです。特殊な肝硬変として自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変による肝硬変もあり、お姉さまは免疫のせいとのことなので自己免疫性肝炎による肝硬変のようです。原発性胆汁性肝硬変や原発性硬化性胆管炎も免疫の関与が考えられている肝臓病で肝硬変になりますが、ご質問では免疫のせいと断定されていて、こちらの疾患の可能性は低いので詳述省略します。

自己免疫性肝炎とは自分の肝臓を自分の物ではないと免疫細胞が認識し自分の肝臓なのに排除しようと攻撃する病気です。攻撃された肝臓には免疫細胞の攻撃による炎症が繰り返し起きて肝硬変になっていきます。一度肝硬変になってしまうと元には戻りません。

自己免疫性肝炎の患者さんの9割が女性で、全国に7千人の患者さんがいます。慢性関節リウマチのような膠原病といわれる自己免疫性疾患を3分の1の患者さんが合併しています。適切な治療をしないとすぐに肝硬変になりやすいですが、内服治療でコントロールされれば10年生存率85%です。治療は免疫を抑える治療が中心になります。早期に診断されることと、診断されたらきちんと治療することが重要です。

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