富士登山に挑戦する上での事前準備のアドバイス

Q.59歳の男性です。事務職を30年近く続け、来年の定年を機に富士登山に挑戦したいと思います。

プロの登山家も高山病に悩まされることがあると聞きましたが、事前の準備や心がまえについて教えて下さい。ちなみに日頃の運動は月1回のゴルフがキャリア20年。170センチ、65キロの体型は昔と変わらず。酒は毎日晩酌程度。血圧がやや高めと数年前から言われているほか、健康診断でとくに異常を指摘されたことはありません。

A.ご質問から登山は未経験とお見受けします。これまで4000メートル以下の山では高山病にかからないと言われていましたが、最近の報告から2500メートルで充分起こり得るということがわかっています。したがって頂上を目指さずとも富士登山は要注意です。山の事故は打撲、捻挫などケガにまつわる外科的なものもありますが、ここではご質問に沿って内科的なものに限ってお話します。

高山病の症状といえば頭痛、吐き気、ふらつき、生あくびなどが挙げられます。高いところでは酸素の量が減るため、ハアハア呼吸しないと必要量の酸素をとり入れることが出来ません。そのため肺や心臓にムリな負担がかかります。しかも、汗で水分を失うことから血液がドロドロし、酸素を体のすみずみまでスムーズに運ぶことがむずかしくなります。

そこで、上のような症状が出たら、まず安静にすること。水分を補給し、ゆっくり深呼吸をする。軽い高山病はこれでおさまりますが、頭がガンガン痛い、胸がドキドキするなどの時は、その場にとどまらず、すぐに山を降りることです。低いところで安静にし、回復を待って下さい。

予防については、

1.ウォーキングでなだらかな坂道を歩く習慣をつけて下さい。月1回のゴルフも余裕があれば増やすとよいでしょう。

2.食事に注意し、塩分や動物性脂肪を控え目に。

3.メディカルチェックを怠らないこと。健康診断の受診を含め、血圧計を手元に置き、日頃の数値を知っておきましょう。

4.登山用品は専門店で購入すること。リュック、靴、常備品などの正しい使用法について、アドバイスを受けて下さい。

また、山の天気や応急処置法を学んでおくのも心の準備につながると思います。ただ、万一を想定し、単独登山は避けるのが賢明です。

登山は定年後の趣味として健康的で、おすすめ出来ます。無理せず楽しんで下さい。

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