水虫・水虫と間違えやすい病気|予防と治療法
水虫とは
水虫はいったんかかると治りにくく、途中で治療をやめてしまうとまた再発してしまうという厄介な病気です。水虫は医学的には白癬(はくせん)といい、真菌(カビ)が原因です。
本来、人にはカビは生えないはずですが、湿気、通気性の悪さ、免疫力の低下、不潔などカビにとって都合の良い条件がそろうと簡単に生えてしまいます。また、水虫は見た目だけではなかなか診断は難しく、医師が診断する時も視診だけではなく、皮膚の一部を顕微鏡で確認してから確定診断となります。
水虫と間違えやすい病気
本人は水虫と思っていても実は違うというケースが全体の約1/3をしめます。水虫と間違えやすい病気としては、ブドウ球菌感染症、接触性皮膚炎、ショウセキ膿ほう症などがあり、この場合いくら水虫の治療をしても効果は期待できません。自己判断で市販薬を続けるのではなく、必ず一度皮膚科で診断を受けるようにしましょう。
水虫予防のポイント
家族に水虫のお父さんがいたら!?
水虫の感染を防ぐためには
- 足を洗う習慣
- 足を洗ったあとはよく乾燥
- 清潔な靴下、履いたあともよく乾燥させた靴 などが大切です。
最初に述べたような条件がそろわなければカビは簡単にはうつりませんので、家族に水虫の患者さんがいてもあまり神経質になる必要はありません。ただし、家庭内で一番うつりやすのはバスマットとトイレのスリッパですのでそれだけは別にするようにすると良いと思います。
皮膚科での診察前に
皮膚科でははげた皮膚の一部などを摂って、顕微鏡で菌を確認するわけですが、この時すでに患部に何か薬がついていると薬の油分が邪魔をしてカビが確認できなくなってしまいます。前日から薬の使用を中止して、患部をよく洗ってから受診してください。
水虫治療の実際
現在水虫治療のために使われているぬり薬は、2~3週間でかびを全滅させるだけの強さがあります。
但し実際には、もともとカビが非常に育ちやすく、また常に清潔と乾燥を保つのが難しい部位であるため、三ヶ月から一年の治療期間が必要です。冬場のように低温で乾燥している状態のときにはかゆみもなくなり、よくなったように感じますが、水泡や皮むけがなくなったとしても、菌が皮膚の中に残っていることがありますので、ここで薬をやめてしまうと翌夏にまた再発してしまうことになります。何しろ継続的な根気強い治療が必要なのです。
塗り薬は1日1~2回、患部より広めにぬります。風通しをよくすることが大切ですので、べたべたとつけすぎたり、ガーゼで覆うのは逆効果です。同じ量であれば何回かに分けて塗りましょう。
塗り薬のかぶれ
問題なのは、この塗り薬でかぶれる人がいることで、3~4日つけて症状がひどくなる時はただちに中止し、主治医に相談してください。自己判断で市販薬や民間療法に代えてしまうとかえって悪化してしまうことになります。
水虫の治療薬は強力で、カビが生えやすい環境を除去した上で指示通に治療すれば必ず治ります。
なかなか治らない場合は、すでに爪にまで菌が繁殖している(爪白癬には内服薬が必要)か、体の抵抗力が落ちているような全身的な問題が考えられます。
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