白目をきれいに保つ方法
Q.きれいな白目を保ちたいのですが防ぐことはできますか?
年をとると白目が濁ってきて黄ばんだ感じになるのが気になっています。
きれいな白目を保ちたいのですが防ぐことはできますか?また、何か病気が隠れていることも考えられますか?
A. 白目が黄色くなるのは軽い結膜の充血です。
赤ちゃんの白目は昼夜を問わずうるおいのある白を保っています。年をとると白目が濁ってきて黄ばんだ感じになる原因のひとつは軽い結膜の充血です。
結膜充血がみられる疾患には、細菌性、ウイルス性、アレルギー性などの結膜炎、瞼裂斑、ドライアイ、ぶどう膜炎などの免疫異常からくる眼疾患のほか、眼圧が高くなって充血する緑内障などがあげられます。
これらの眼疾患のない場合では、タバコの煙、化学物質の蒸気、風や太陽にあたった時、不適切な矯正メガネによる眼精疲労、高度の斜視、長期にわたる目薬の使用によるものがあります。
「白目が濁ってきて黄ばんだ感じという訴えがある」目で、最近もっとも多くみられるのは、瞼裂斑炎とドライアイがかくれている場合です。
瞼裂斑は角膜の横の白くみえる結膜にできた小さい黄色で盛り上がった斑点です。老化現象のひとつで、紫外線、風ことに潮風、気温や湿度の変化などの自然環境からくる物理化学的な外界の刺激を頻繁に目に受けたり、白熱灯、殺菌灯、水銀灯ランプ、電気溶接、アセチレン溶接などからの紫外線、冷暖房による温度、湿度、気流の変化、大気汚染など人工的な持続性の刺激が積み重なってできるといわれています。瞼裂斑とドライアイが合併しますと殊に白目が濁ってみえます。
原因がわかっている場合には、その治療をします。原因不明の場合は一時的に結膜を白くするするために、血管収縮剤を点眼することがあります。市販の目薬にはほとんど血管収縮剤が含まれています。
黄疸があって白目が黄色い場合もあり、内科検査で黄疸が出るような疾患がないかどうかを確認しておくことも必要です。