骨密度検査について

Q.骨粗鬆症の検査方法を教えてください

最近話題の骨粗鬆症が心配です。検査はどのようなものがありますか?

A.骨粗鬆症は骨密度を検査します

骨密度検査にはいろいろなものがありますが、主にはX線を使うものと、超音波を使うものとがあります。

骨密度検査というとほかに、骨量検査、骨塩量検査という呼び方もありますが、内容については同じと考えて良いでしょう。(正確には、骨量は骨内のカルシウム量、骨塩量は骨に含まれる骨塩(ハイドロキシアパタイト)の量、骨密度は単位体積あたりの骨塩量を意味します。)

以下に骨密度検査の主なものをあげてみました。

①X線フィルム(写った骨の濃度をアルミスケールの濃度と比較し定量)を用いるもの。

(CXD法)(DIP法)測定部位:第二中手骨 X線実効線量5μSv以下、体幹部のX線被爆なし、短時間で撮影可能等の利点あり。

②X線ビーム(光子吸収測定法)を用いるもの。

(SXA法)測定部位:橈骨、踵骨、X線実効線量1μSv以下、
(DXA法)測定部位:橈骨、踵骨、腰椎、大腿骨頚部 X線実効線量1μSv以下、全身骨 X線実効線量3μSv以下

③X線CTを用いるもの。

(腰椎QCT法)測定部位:第3腰椎海綿骨 X線実効線量50μSv以下、
(pQCT法)測定部位:橈骨、脛骨、大腿骨 X線実効線量1μSv以下

④超音波を用いるもの。

(QUS法)測定部位:踵骨、脛骨 安全で簡単な検査法(X線を使用しないため)であり、骨検診などでスクリーニングに用いられるが、骨粗鬆症の診断基準としては用いられていない。

測定精度は高いほうから、末梢骨(第二中手骨、橈骨、踵骨)、腰椎、大腿骨頚部を測定する測定法の順といえます。

しかし、どの検査法も有用であり、女性では閉経後は1年に2~3回、骨密度測定検査を受けることをお勧めします。

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