半月板と膝の痛み
Q.半月板の検査方法は?
時々膝が痛くなるのでレントゲン検査を受けましたが骨には異常がありませんでした。以前スキーで膝を傷めたことがあり少し心配です。
もし半月板が損傷しているのであればどんな検査でわかり、日常生活で注意することは?
A.MRI検査または造影CT検査がお勧めです
半月板損傷の鑑別検査にはレントゲン検査以外に徒手検査、膝関節造影検査、MRI検査などがあります。
CT検査だけでは半月板損傷の有無は有無はわかりません。明らかな原因を知りたいとお考えなら、整形外科を受診し、MRI検査または、造影CT検査を受けられるとよいと思います。
日常生活での注意は、半月板の損傷をそれ以上悪くしないことです。そのためには、体重を増やさない、走ったりジャンプ等の膝に強い力の加わる動作をひかえる。なるべく階段では手すりを使う、常に杖や松葉杖を使う等が大切です。
徒手検査(マクマレーテスト)
患者が仰臥位で寝て、検者が膝の所で下腿を内側または外側に回旋させながら屈曲・伸展させた時の痛みの発生をみるものですが、おおよそ判断できますが、なかなか正確にはいきません。
膝関節造影検査(造影CT検査)
膝関節内に造影剤と空気を注入し関節内をレントゲン撮影およびCT撮影します。半月板に造影剤が浸潤して写っていれば、半月板に損傷があることがわかります。検査後は注入した造影剤、空気は再度注射器で吸引しておきます。造影剤、空気ともに少量残ってもいずれは吸収されるので心配はありません。
MRI検査
磁力を使って柔らかい組織を写しだす検査で、半月板、靭帯、関節軟骨の損傷の有無を検査できます。費用は一番かかりますが痛みを伴わないのでお勧めの検査です。