発熱した時にどこの病院(診療科)に行くべきか?

発熱したときにどこの病院(診療科)に行くべきかを調べるチャート

熱が出る原因はいろいろあります。一般的には内科へ行く人が多いと思いますが、専門外だと適切な診察をしてもらえるか不安になる人も多いと思います。

そこで、今回は発熱した場合にどの病院(診療科)へ行くのが良いかをまとめました。

・発熱は38度以上かつ痙攣・意識低下がある場合:救急外来/脳神経外科
・発熱は38度以上かつ頭が痛いかつ痛みが激しい・意識低下・嘔吐がある:救急外来/神経内科
・発熱は38度以上かつ頭が痛いかつ頭重感がある:一般内科
・発熱が41度以上かつ脱水状態:救急外来/内科
・発熱が38度以上かつ下痢をしている:一般内科・消化器科・胃腸科
・発熱は38度以下かつ呼吸困難・胸痛・動悸(肺炎・結核・胸膜炎・心外膜炎・感染性心内膜炎等の疑い):救急外来/呼吸器・循環器内科
・発熱は38度以下かつ強い腹痛(虫垂炎・腹膜炎他):救急外来/外科
・発熱は38度以下かつ排尿時痛または尿意が頻回(尿路感染症他):一般内科・泌尿器科
・発熱は38度以下かつ 生理通のような痛み(女性の場合):産婦人科(産科または婦人科)
・発熱は38度以下かつ 下痢をしている(急性腸炎他):一般内科・消化器科・胃腸科
・発熱は38度以下かつ 異常に体がだるい・尿の色が濃い(急性肝炎他):一般内科・消化器科・胃腸科
・発熱は38度以下かつ 発疹がある(感染症他):一般内科
・発熱は38度以下かつ 関節の痛み・こわばりがある(関節炎・膠原病他):一般内科・リウマチ科
・発熱は38度以下かつ 強い日差しを浴びた・暑い屋外に長時間いた(熱中症他):一般内科
・発熱は38度以下かつ 咳や鼻汁が出る(感冒他):一般内科
・発熱は38度以下かつ 喉が痛い かつ 飲みこむのがつらい(急性扁桃腺炎他):耳鼻咽喉科
・発熱は38度以下かつ 喉が痛い かつ 喉が赤い程度(感冒他):一般内科
・発熱は38度以下かつ 妊娠をしている可能性がある(女性の場合):産婦人科(産科または婦人科)
・発熱は38度以下かつ 発熱が10日以上続いている:一般内科

上のフローチャート画像が見にくい方は、下の場合分け説明で適切な診療科を探してください。

1. 高熱(38.0℃以上)である場合

 ➡ 38.0℃未満の場合はコチラ

1-1 けいれんや意識低下がある場合

 ➡ 救急外来・神経内科・脳神経外科

※ 緊急時には無料電話で相談して救急車(☎119)を呼んでもらいましょう!

1-2 頭が痛い時

1-2-1 痛みが激しい、意識低下がある、嘔吐した時

 ➡ 救急外来・神経内科

※ 緊急時には無料電話で相談して救急車(☎119)を呼んでもらいましょう!

1-2-2 頭重感がある時

 ➡ 一般内科

1-3 41.0℃以上の発熱や脱水症状がある時

 ➡ 救急外来・一般内科

※ 緊急時には無料電話で相談して救急車(☎119)を呼んでもらいましょう!

1-4 下痢をしている時

 ➡ 一般内科・消化器科・胃腸科

2. 高熱(38℃以上)ではない場合

 ➡ 高熱(38℃以上)の場合はコチラ

2-1 呼吸困難である、胸痛がする、動悸がする時

 ➡ 救急外来・呼吸器・循環器内科

  (肺炎・結核・胸膜炎・心外膜炎・感染性心内膜炎等の疑いがあります)

※ 緊急時には無料電話で相談して救急車(☎119)を呼んでもらいましょう!

2-2 強い腹痛がする時

 ➡ 救急外来・一般外科

  (虫垂炎・腹膜炎等の疑いがあります)

※ 緊急時には無料電話で相談して救急車(☎119)を呼んでもらいましょう!

2-3 排尿時に痛い、または尿意が頻繁にある時

 ➡ 一般内科・泌尿器科

  (尿路感染症等の疑いがあります)

2-4 生理通のような痛みがある時(女性の場合)

 ➡ 産婦人科(産科または婦人科)

2-5 下痢をしている時

 ➡ 一般内科・消化器科・胃腸科

  (急性腸炎等の疑いがあります)

2-6 異常に体がだるい・尿の色が濃い時

 ➡ 一般内科・消化器科・胃腸科

  (急性肝炎等の疑いがあります)

2-7 発疹がある時

 ➡ 一般

  (感染症等の疑いがあります)

2-8 関節の痛みがある、関節のこわばりがある時

 ➡ 一般内科・リウマチ科

  (関節炎・膠原病等の疑いがあります)

2-9 強い日差しを浴びた、暑い屋外に長時間いた時

 ➡ 一般内科

  (熱中症等の疑いがあります)

2-10 咳や鼻汁が出る時

 ➡ 一般内科

  (感冒他の疑いがあります)

2-11 喉が痛い時

2-11-1 飲みこむのがつらいような痛みの時

 ➡ 耳鼻咽喉科

  (急性扁桃腺炎等の疑いがあります)

2-11-2 喉が赤い程度の時

 ➡ 一般内科

  (感冒他の疑いがあります)

2-12 妊娠をしている可能性がある時(女性の場合)

 ➡ 産婦人科(産科または婦人科)

2-13 発熱が10日以上続いている時

 ➡ 一般内科

発熱の時の注意点

 寒気がして体がガタガタふるえる(悪寒戦慄)症状から、続いて38度以上の高い熱が出るような場合、重症な感染症であることが多く、抗生物質の投与など早めの処置が望まれます。特に高熱で吐き気を伴うような強い頭痛を感じる場合は、脳炎・髄膜炎を疑わなければいけません。

 微熱であってもある程度の期間続いているものは、結核や悪性腫瘍、膠原病などの可能性があるため、きちんと原因を調べることが必要です。

 海外旅行歴やペット、薬の服用の有無などが関係することもあります。

無料電話相談ダイヤルで何科に行くべきか?を相談

 チャートで何科に行くのかを決めるのが心配な場合は、無料電話相談窓口に電話して、専門家のアドバイスを受けることも可能です。

 特に、我慢できない辛い症状(救急)の場合は、すぐに救急相談センター(無料)#7119 に電話しましょう。

 全国同一で設定された短縮番号「#7119」とプッシュすることで「救急電話相談窓口」か「医療機関案内」に繋がり、医師や看護師などの専門家のアドバイスを受けられます。「何科の病院に行けばいいかわかならない」時にも、医師や看護師等が、適切に受診すべき診療科を教えてくれます。救急と判断した時には救急車を手配してくれます。

救急安心センター事業(#7119)の利用方法
救急車、病院、様子をみるか迷った場合
#7119へ電話してください。
オペレーターや自動音声により応答があります。
希望により「救急電話相談」か「医療機関案内」を選択してください。
「救急電話相談」の場合、医師・看護師・相談員が対応します。
・病気やケガの状態を把握
・緊急性について判断
緊急性が高くない症状の場合は「医療機関案内」へ回します
緊急性が高い症状の場合は迅速な救急車出動を要請します・
「医療機関案内」の場合、受信可能な医療機関を案内します。
※現在治療中の病気の治療方針、医薬品の使用方法、介護、健康、育児、精神科等に関する相談は受けられません。相談料は無料ですが、通話料は利用者の負担になります。
#7119電話での相談のポイント(電話で以下のポイントを伝えることで的確なアドバイスを受けることができます)
  • いつから症状(熱)があるか?
  • 熱は何度か?
  • 熱以外の症状はあるか?
  • 症状が発生したきっかけはあるか?
  • 時間の経過とともに症状が変化しているか?
  • 持病やこれまでにかかったことのある重い病気、通院歴などがあるか?

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