出産の悩みに関する相談

1.お産の後は母子同室?

Q.もう直ぐ出産予定ですが母子同室を希望するかどうか迷っています。メリット、デメリットを教えてください。

A.伝統的に「お母さんはゆっくり休んで…」と赤ちゃんを新生児室に連れていくところが多いようですね。最近は出産直後の母児のふれあいを重視して、へそのおを切るか切らないかの時期から直接触れあってもらう施設もあります。

この触れ合いは、母乳育児だけでなく母性の確立に役立つという事が最近知られてきました。

産後ぐったり疲れて動けないという方もいますが、逆に精神が高揚した状態になり眠れないという方もいます。前者なら、赤ちゃんを預かってもらいゆっくり休んだ方がじっくり育児モードに入れます。後者なら赤ちゃんと一緒に過ごして、生まれ立ての赤ちゃんとの触れ合いを楽しむ、ということも可能です。

ひとりひとり産後の様子は違いますから一概にどちらがよいかは決められません。体調を見ながら、自分の希望に合った過ごし方を選べると良いですね。

別室の場合

メリット
・休憩できる。自分の時間が持てる。
 育児は24時間休みなし、入院中くらいゆっくり過ごしたい、という方には別室のほうが楽でしょう。
・授乳室で友人ができる。
 みんなで揃って授乳、という空間は産科独特の合宿所状態。世間話や悩み相談でもりあがり、1ヶ月検診も一緒に…と育児仲間を作るきっかけになるかもしれません。

デメリット
・決められた時間の授乳は、赤ちゃんのリズムと合わないことがある。
 せっかく飲ませようと授乳室へ行ったら、すでにミルクを与えられていた、眠っていた等、母乳だけでやっていくのに難しいこともあります。
・退院後のギャップ
 さあ、退院…..しかし「寝ない」「泣き続け」「しゃっくりがとまらない」など、いろいろな不安が出てくることもあります。
 数時間毎の授乳時だけしか赤ちゃんと接していないと、それ以外はどのように過ごしているのか、知っているようで知らないものです。退院前には、一緒にいる時間を長くしてもらうのも良いかと思います。

同室の場合

メリット
・なにより、可愛い自分の赤ちゃんをすぐ側において、じーっと見たり撫でたりと触れ合いを楽しむことができます。
・母乳育児を行うには、いつでも授乳できる同室が効果的です。
 回数多く与えることで、母乳分泌の刺激になり、退院までに授乳も上手になります。
・着替えやおむつ替え、しゃっくりや吐いた時の対応も慣れてきます。
 入院中から赤ちゃんの様子をみていれば、帰宅してから「こんなに泣くの?」等の戸惑いも少ないでしょう。

デメリット
・眠れない、疲れる。
 母乳分泌が増えてくる数日間は、回数多く飲ませなければなりませんので、どうしても睡眠不足になりがち。実際の現場では同室、とはいっても、ぐずり泣きする赤ちゃんを数時間お預かりすることもありますので、同室だから…と、がんばり過ぎないことですね。
・着替え等、世話のやりかたがわからず、不安。
 おむつ替えひとつとっても、初めてでは時間もかかるしわからない事だらけ。
 入院中に、わからないことをしっかり聞いて教えてもらう、または、妊娠中から母親学級等で練習するなどで対応できると思います。

2.続けて出産

Q.25歳の女性です。先日長男を出産しました。2人目も欲しいのですが、続けてのお産は母体に良くないとも聞きます。育児期間をなるべく短くしたいのですが、次のお産はどのくらいあけたらいいですか?

その間に食事などで注意することはありますか?

A.授乳期間中はプロラクチンという母乳を作らせる働きのホルモンがたくさん分泌されています。このホルモンには卵巣からの排卵を抑える作用もあり、一般には授乳中は妊娠しにくい状態です。

これは自然の避妊効果と言ってもいいでしょう。

御質問の「育児期間を短く」ならば1年または2年ちがいのお子さんを….という事になるでしょうが、授乳中で排卵が止まっていれば、希望通りに行かない場合もありますね。(もちろん、数カ月で生理が始まったり、排卵が戻る方もいます。)

以前は1年で断乳、と言われていましたが、最近では離乳の完了は1才半くらいが目安です。このあたりで授乳が少なくなり、排卵周期が回復すれば次の妊娠を考えられます。

母体への負担、といっても個人個人の体質もありますので、年子だから良くないとは言い切れません。短い時間でも睡眠をとる、ストレッチなどで身体の調子を整えていくことも必要と考えられます。

また、出産後は、カルシウム不足で歯が弱くなる..と言われているようですが、これは、磨く時間がとれなかったり、ホルモンの変化で歯肉炎を起こしやすい事に対する誤解のようです。しかし出産をきっかけに骨の量が減る場合もあります。

将来の骨粗鬆症の予防のためにも、カルシウムやビタミンは必要な栄養です。食事では、バランスのとれた内容であること、授乳期にはふだんより多く必要となる鉄分、カルシウムをしっかりとるように心掛けましょう。

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