再就業看護師が必要とする情報と看護師が不足する病院への示唆

病院に再就業した看護師は、体験から再就業時に「どのような情報」(情報の種類)を「どのように得る」(情報源)とよいと考えているのか、2018年に実施されたアンケート調査の結果を紹介するとともに、看護師が慢性的に不足している病院が取り組む課題について考察する。

調査は、都内100~499床の一般病院、72施設の再就業看護師667名に再就業の際に使用した情報源,職務環境・職務内容についての予想との一致の程度,再就業の満足感についてヒアリングしたものの中で、自由回答欄「体験からどのような情報をどのように得るとよいか」に書かれたものをまとめたものである。ここで紹介する「情報の種類」は「転職前の予想と乖離があったもの」を示唆し、「情報源」は「事前に調べればよかったもの」を示唆している。

転職前に得るべき「情報の種類」

  • 職務環境に関するもの:144(休みと勤務時間に関するもの:51,給与(総支給額・手当・手取り等)に関するもの:35、その他:58)
  • 職務内容に関するもの:83

=>再就業看護師が給与,勤務時間,休暇など労働条件に関する情報を得るべきと回答したことは、これらの条件が事前の予想より悪かったケースが一定程度存在するためと考えられる。

転職前に情報を得るべき「情報源」

  • 見学など自分の目で見ること:60(最多)
  • 働く人・働いていた人の話:59
  • 面接・面談・問い合わせ:22
  • インターンシップ・事前に働いてみる:15

=>上記のように、再就職看護師のうち一定割合で給与、勤務時間、休暇などの労働条件が予想より悪かったと感じているが、これらの実際を知るために再就職前に「働く人・働いていた人の話」や「面接・面談・問い合わせ」の活用が有効と考えている。また,さらに一部の再就職看護師は、話だけでは分からない実際の職場の雰囲気や職務内容の情報を得るために、「見学」や「インターンシップ・事前に働いてみる」べきだったと考えている。

募集で看護師が集まりにくい病院への示唆

本調査でにより、慢性的に看護師が不足する病院は、再就業を検討する看護師に実際に病院に来てもらい、就業後の現実と大きくかい離しないよう見学や面談の機会を設け。特に労働条件については十分に説明することの重要性が示されている。

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